巨大地震の時代とも言われる21世紀は、いつどこで地震が起きるかわかりません。内陸の地震では世界最大級といわれるトルコ・シリア地震からきょうで1か月となりました。500年以上動いていなかった活断層が250キロにもわたって動いたことで、大きな被害が生じています。

国内では、南海トラフ地震が切迫性を増していますが、実はこの地震に連動して富山県でも大きな地震が起きる可能性もあると専門家は指摘します。
中でも、被害が大きくなるといわれるのが市街地から富山湾に伸びる34キロの活断層。富山湾を震源に、わずか3分で沿岸に津波が到達するという試算もあります。知られざる巨大地震のリスクとは…。

富山大学 竹内章名誉教授:
「陸から海底までずっとひと続きにつながっている断層ですから。地震と同時に津波がくるということで、逃げる時間がないんですね」

構造地質学が専門で、活断層の研究を続ける富山大学の竹内章名誉教授。富山市の市街地から富山湾に走る活断層がずれると、富山湾で津波が発生。わずか3分で津波が沿岸へ到達し、地震と津波が同時に襲う可能性があると指摘します。
富山県には数々の断層があります。そのうちの一つが砺波平野断層帯。

時代は戦国時代の1586年1月。天正地震が発生しました。震度は6から7、地震の規模を表すマグニチュードは7.8と推定されています。富山から岐阜に続く砺波平野断層帯西部で地震が起きたのです。
この地震で、現在の高岡市にあった木船城が倒壊。城主は、あの前田利家の弟、秀継でしたが、妻とともに圧死。これをきっかけに木船城は廃城となりました。城下にも甚大な被害が出たとされています。
さらに…。
富山大学 竹内章名誉教授:
「こうやって掘って…筋が見えるでしょ?」
