先月ギリシャ中部で起きた列車同士の衝突事故による死者は、57人となりました。首都アテネでは大規模な抗議デモが行われたほか、一部が暴徒化し、警察との衝突も起きています。

ギリシャ中部で先月28日、旅客列車と貨物列車が正面衝突した事故をめぐり、アテネの国会議事堂前で5日、抗議デモが行われました。

ロイター通信によりますと、デモには学生や鉄道職員などおよそ1万人が参加し、政府が鉄道の安全システムを軽視してきたことが事故につながったなどとして批判しました。

また、国会議事堂の周辺では一部が暴徒化し、デモ隊が火炎瓶を投げると警察が催涙弾で応酬するなど、激しい衝突も起こりました。

地元警察によりますと、この列車事故による死者の数は57人に増え、現在も身元の特定が進められているということです。