続いては、ひな人形についての地域の風習です。

新潟県小千谷市では、ひな人形とともに浮世絵を飾る風習があります。なぜなのでしょうか?

江戸時代、小千谷の商人は特産品の高級麻織物を江戸へ運んでいました。その江戸からのお土産として浮世絵を多く持ち帰ったそうです。そして、小千谷といえば雪が多い地域ですね。お部屋に光が入りづらいのでひな人形を華やかに見せるために、お雛様を飾っている部屋の壁面全てに浮世絵を飾るそうです。絵紙というそうですが、こうした風習が残っているそうです。

ホランキャスター:
確かにすごく華やかになりますね。

山内キャスター:
豪華絢爛ですよね。

ホランキャスター:
メイさんは、故郷で小さいときに成長を祝うお祭りはありましたか?

パナソニック社外取締役 ハロルド・ジョージ・メイさん:
ないんですよ。だから女の子だろうが男の子だろうが祝ってくれるのは、嬉しかったですよ。

でも、僕は日本に来たときにひな人形でカルチャーショックを受けたんです。当時はよくデパートやホテルのロビーなどによく置いてあったじゃないですか。これぞ日本だというのは、人形さんそのものが時代劇を思い出すような平安時代とか江戸時代の服装で、すごいなって。

でも唯一わからなかったのは、どうやって遊ぶんだろうと。要は飾るものだという発想がないんですよね。人形であれば子どもにあげると。なのであれば、遊ぶんでしょ、どうやって遊ぶのかなというのがわからなかった。飾り物だということに後から気づいた。

山内キャスター:
元々本来は「ひいな遊び」と言ってお人形遊びをしていたそうですが、それが徐々に飾られるようになったという説があるようです。

給食に“ひな祭りスイーツ” 京都府民思い出の味

続いては、「ひな祭りに食べられるのが超楽しみだった!」という京都出身者。京都府民だけが熱いひな祭りの“給食スイーツ”があるそうです。

それが京都府民熱愛の「三色ゼリー」です。作ったのは、株式会社ヤヨイサンフーズさん。1970年代に京都市の学校向けに開発して、ひな祭りに合わせて3月3日の給食で提供するのが定番になったのです。

ひし餅をイメージしたゼリーでカラフルです。何味か調べました。

一番上のピンクが「リンゴ」、真ん中の白は「ヨーグルト風味」そして下の緑が「メロン」です。

これが一般的に京都では食べられているのですが、その後全国に広がって味が変わりました。色によって味が違うのです。

全国向けは、ピンクが「いちご」、白が「豆乳」、緑が「青リンゴ」なのです。

ただ、京都の方は全国版を食べると「味が全然違う」と。

ホランキャスター:
京都の方は、リンゴとメロンを合わせて食べるということなんですか?リンゴ、ヨーグルト、メロンの3色あるじゃないですか。

山内キャスター:
食べ方もそれぞれありまして、ウエハースも外して食べる人と一度に食べる人がいますよね。ですから、リンゴだけを薄く切り抜いて食べる人とザクっと3色いく人と好みがそれぞれあるということでした。

給食で出ていたものですが、大人になってもあの味が忘れられないということで、1990年代から府民の強い要望で京都生協で限定販売されるようになりました。3個で税込354円です。

2021年は、1月~3月限定で30万個完売。60万個作って、半分は京都で消費されているそうです。買ってみたくなりますね。