松山市が作成した水道事業に関する広報資料に、水道管の老朽化と無関係の写真が使われていたことについて、市の内部から公営企業局に写真の使用を疑問視するメールが届いていたことがわかりました。

松山市では今年1月、市民に配った広報資料に「水道管の老朽化は、破損による漏水事故などの発生リスクが高まる」と対策の必要性を訴える文言とともに水道管から水が噴き出す写真を使用していましたが、実際は交通事故の写真だったことが判明しています。

判明した経緯について市は先月、あいテレビの取材に、「報道機関からの問い合わせを受け調査した」と説明していましたが市の公営企業局によりますと、今年1月16日と17日に内部から「交通事故によるものではないか」と写真の使用を疑問視する内容のメールが届いていたということです。

職員らは内容を確認していなかったということです。

松山市公営企業局管理部の三好建也副部長は、「たくさんのメールが届くので、読み残してしまったのではないか」とした上で「個人宛のメールであっても速やかに確認するのが望ましく、適切に対応するよう指導した」とコメントしています。

一方、写真の使用については従来通り、「イメージ写真なので問題はなく、訂正の予定はない」としています。