3が12個も並ぶ世界唯一のポイント=高知市の「地球33番地」を広く知ってもらおうと、今年も、小学生による絵画の展示会が、高知市で開かれています。もっときれいな場所にしたいという子どもたちの願いが込められています。
この展示会は、地球33番地を世界に発信しようと開かれていて、今年で33回目です。地球33番地は、東経133度33分33秒、北緯33度33分33秒と、3が12個も並ぶユニークな地点で、高知市の南金田と弥生町の間、江ノ口川の中に位置します。1962年にモニュメントが建てられ、1991年から毎年、環境について考えるイベントが行われています。
絵画展もその一環で、今年も、昭和小学校と江陽小学校の3年生が描いた作品、合わせて174点が展示されています。子どもたちにとっては身近な存在となっている「地球33番地」。青空と、きれいな江ノ口川。川やその周辺で楽しむ、笑顔いっぱいの人たち。日常の光景を表現したものから、「もっときれいな川に!」と期待を込めたものまで、様々です。
この絵画展は、2月12日(日)まで、イオンモール高知で開かれています。
また、この絵画展で地球33番地賞に選ばれた小学生に、3日、表彰状が渡されました。
(昭和小学校3年 濱田辿さん)
「水をちょっと多くした。水が少なすぎると、青とかが濃くなってしまって、ちょっと汚くなるから。もっともっときれいになってほしい」
また、1回目から取り組みに関わっている昭和小学校と江陽小学校には、「地球33番地実行委員会」から授業などで使用するためのプロジェクターも贈られました。
地球33番地に関わる様々なイベントは、33回目の今回で終了することになっています。実行委員会が発足したときには、水質が悪かった、地球33番地がある江ノ口川。長年の取り組みで水質は改善し、今後は実行委員会でなく、地域の人たちが主体となって、環境学習などを続けていく方針です。
(地球33番地実行委員会 宮田速雄 実行委員長)
「なかなか地球温暖化などの大きなテーマは、個人の力ではどうしようもないところがあるので、まず身近なところから環境問題を考えていくことがこれからますます重要になっていくのではないかと。それを子どもたちには考えてもらいたい。これからもそう思っています」