日本とアメリカ、オーストラリア、インドの4か国による枠組み「クアッド」の外相会合がきょう、行われます。会場となっているインド・ニューデリーから報告です。

会場のホテルでは、軍の関係者らが車をチェックするなど厳重な警備が行われています。

G20外相会合を欠席した林外務大臣のほか、今回のクアッド外相会合にはインドのジャイシャンカル外相、アメリカのブリンケン国務長官などが会場に入り、さきほどから朝食会が始まっている模様です。

会合では、南シナ海などで海洋進出の動きを強める中国を念頭に、国際秩序の維持に向けた連携を確認するものとみられます。

一方、ウクライナ侵攻を続けるロシアをめぐっては、参加国の立場も異なり、インドはロシアに兵器の輸入を依存するなど、友好関係を維持しています。

けさの地元紙をみましても、G20外相会議で共同声明が見送られたことを批判する記事がある一方で、インドのモディ首相とロシアのラブロフ外相が握手する写真をのせて親密さをアピールする記事もありました。

アメリカや日本は、このクアッド外相会合を通じて対中国路線で利害が一致するインドの取り込みを図る狙いもあるとみられます。