◆制度の“旗振り役”が私腹を肥やしていた疑い

福岡県南部の久留米市を拠点とする「NPO法人権利擁護支援センターふくおかネット」。理事長だった森高清一被告(66)は、複数の高齢者の「後見人」だった。財産を管理していた高齢者2人が死亡後、銀行口座から約1280万円を横領したとして在宅起訴された。制度の勉強会で講師も務めた「旗振り役」はどのような人物なのか、直撃した。

森高元理事長の自宅:
「ピンポーン」「はい?」「RKBの高田と申しますが」「お断りしてまーす」
何度か訪ねたものの、取材には応じてもらえなかった。「ふくおかネット」がこれまでの記録を調べたところ、森高被告に複数の人から計2000万円以上を横領した疑いがあることがわかった。