この春も値上げラッシュが止まりません。中でも影響が大きいのが、多くの料理に欠かせない卵。値上げをなんとか乗り切ろうとする飲食店の工夫を取材しました。
記録的な高値続く…卵は去年の約2倍に
帝国データバンクによると3月、値上げされる食品は、3442品目にのぼります。
「雪見だいふく」「爽(そう)」「ピノ」といった人気のアイスは、150円(税抜)から160円(税抜)に。

ミツカンは看板商品の「味ぽん」を33年ぶりに値上げし、434円(600ml)が477円に。43円高くなります。

物価高の春へ…食卓に欠かせない卵は、記録的な高値が続いています。
街の人
「びっくりするくらい上がってますよね」
街の人
「(卵使う)茶碗蒸しは作らなくなったかな。(卵料理は)できないですね。オムライスも作ってないし」
2月の卵の卸売り価格は、平均で1キロあたり327円となっていて、過去最高値を更新。去年の約2倍となっています。

その影響などで、4月はマヨネーズをはじめ卵を使った商品の値上げが相次ぐことが決まっています。
味玉の代わりに“おふ” 飲食店の対策
卵の高騰は、飲食店にとっても大打撃。何とか乗り切ろうと、あの手この手の対策がとられています。
東京・調布市のラーメン店「麺匠いしかわや」 しょうゆベースのラーメンに、チャーシューなどと一緒に乗っている具材は“おふ”。なぜ、“おふ”なのかというと…

麺匠いしかわや 富岡優允店長
「ラーメンの味付け玉子を“おふ”にかえさせていただきました」
以前は、およそ9割のラーメンに“味付け玉子”を入れていましたが…卵高騰によるメニューの値上げを避けるため、2月から玉子の代わりに“おふ”を使うようにしたのです。
富岡店長
「(ラーメンの)クリアなスープを吸っておいしいものに仕上がると考え、“おふ”に変えさせていただきました」
“タマゴショック”に対抗する苦肉の策ですが、値上げはせずに済んでいます。

お客さん
「なんか最初パンが乗っていると思いました。さっぱりしていて食べやすかったです」