調理法を変えるお店も「創意工夫しながら原価を下げる」

調理の仕方を変えたお店も…
地元客で賑わう茨城・阿見町のラーメン店「蜂と蝶」です。

鶏メインのスープを味わう創作ラーメンが人気で、玉子がまるまる1個入っています。

調理の仕方を変えたということですが、具材を仕込む様子を見せてもらうと…スタッフが手にしていたのは“注射器”

何やら黒い液体を入れています。その注射器を…タマゴにブスリ!実は注入しているのは、味付け玉子用のダシです。

元々この店では、ダシを入れた容器に漬して味付け玉子を作っていましたが、最近は卵の仕入れ価格が3倍に上昇。
少しでも原材料費を減らそうとして考案したのが、注射器で直接ダシを打ち込む方法。2月から始めたところ、使用するダシの量が大きく減ったといいます。

蜂と蝶 代表取締役 大久保陽介さん
「創意工夫しながら原価を下げていくというのが、我々の料理人としての仕事なのかなと思いますね」

直接ダシを打ち込むことで、より味がしみ込みおいしさもアップしたということです。

デカ盛り店でも苦境に… お客さんが後押し

東京・板橋区にある居酒屋「花門」は、これでもかという“デカ盛り”が売り。卵料理も多く、多いときには1日に卵を200個使っています。

中でも人気メニューが…巨大なオムライス!
重さは3キロ近くもありますが、値段はこれで400円とかなりリーズナブル!卵が高騰しても、値段は変えたくないといいます。

花門 コルドバッチェ・マンスール店主
「うちのお店は安さで有名なので、どっかで節約しなくちゃいけない」

これまでオムライスには12個の卵を使っていましたが、値上げをしないために、今はやむなく10個に減らしています。その分、ご飯とタマネギの量を増やしているということです。

店はピンチですが、嬉しいことも…

コルドバッチェ・マンスール店主
「お客さんは心配してくれています。たまに心配してくれて、卵を宅配便で送るお客さんもいます。ありがたいです、感謝です」

お客さんの後押しが力になっています。