福岡県の旅館『大丸別荘』で、大浴場のお湯から基準値の3,700倍のレジオネラ属菌が検出された問題についてです。

レジオネラ属菌は河川などに生息する細菌ですが、感染すると『レジオネラ症』を引き起こし、風邪や肺炎のような症状が出て、重症化すると死に至ることもあります。
長崎県内の入浴施設の衛生管理はどうなっているのか──
雲仙温泉街で現状を取材しました。

雲仙温泉・青雲荘では、1日朝、毎日行っているお湯の入れ替えと清掃作業が行われていました。
清掃員 吉本 安弘さん:
「(源泉から)ゴミがたまに流れてくることもあるので きれいに流すように(しています)」
レジオネラ属菌は、配管などぬめりがある場所に発生しやすいことから、県は “条例” で──
・浴槽のお湯を“毎日完全に入れ替え”、
循環型浴槽の場合でも “1週間に1回以上完全に換水”すること
・“塩素などで消毒”することを定めています。

“源泉かけ流し” の青雲荘でも、毎日2時間ほどかけで浴槽などの清掃を行っています。

雲仙温泉 青雲荘 宮地 俊房 副総支配人:
「“毎日清掃する”っていうのが 私共では ”当たり前の感覚”で(福岡の旅館の問題は)正直ビックリして受け止めています。
衛生面(の管理)は継続してやっていかないといけない」

長崎県は福岡の旅館の問題を受け、近日中に各保健所に旅館や入浴施設への立ち入り検査や注意喚起をするよう文書で指示をするということです。