2011年の東京電力福島第一原発事故の影響から帰還困難区域となっている地域のうち、福島県浪江町で居住を目指す「特定復興再生拠点区域」の避難指示が3月31日午前10時に解除されることが決まりました。

1日午後、国、福島県、浪江町が共同で記者会見を開き、原発事故の影響で帰還困難区域となっている地域の中で居住を目指す「特定復興再生拠点区域」について、帰還のための条件が整ったことや、住民の意向を踏まえ、避難指示を3月31日午前10時に解除することを明らかにしました。

解除されるのは、浪江町室原地区、末森地区、津島地区のそれぞれ一部です。

浪江町の吉田栄光町長は「もうこれ以上そのままで放置することはできない。今回の解除は我々、浪江町の新たなスタートになると思っている。残る帰還困難区域も、間を開けることなく避難指示を解除することを国に要望したい。」と話しました。

解除される地域では、去年9月から準備宿泊が行われています。