先月、詐欺の疑いで書類送検され県議会の議長を辞任して以来、議会を欠席していた小島隆県議がきょう、新潟議会に出席し、「有権者に対してはけじめはつけた」と話しました。
2月県議会の場に初めて姿を見せたのは、前議長で、「発熱」を理由に欠席していた、無所属の小島隆県議です。
Q「体調は今?」
【小島隆県議】「おかげさまで。まだ全回復じゃないけどね」
小島県議は先月、政務活動費をだまし取ったとして詐欺の疑いで書類送検され、「報道で世間を騒がせた」として議長を辞任。
また「党に迷惑をかけた」として自民党を離党しました。
2月県議会の初日には異例の議長選が行われましたが、その時から、小島県議は議場に姿を見せていませんでした。
【小島隆 県議】「私がいたらもっと混乱したんじゃないの?混乱したら議長としての役割を果たせないから、議長を辞めたんだよね」
小島県議は、議長辞任の理由について、「報道陣に対して説明したので、世間には届いている」としました。
ただ議会に対しては、開会前の議会運営委員会で「一身上の都合で」としか説明しておらず、野党会派は「説明が足りない」と憤っています。
【未来にいがた代表 小山芳元 県議】「なぜ辞任に至ったのかと、本人がそれをきちんと議会の場で説明することが、開かれた県議会、県民に選ばれた議員としての当然の責務だと思います」

こうした指摘に対し…
【小島隆 県議】「説明すべきなのかね。そういう要求があればしますけど。道義的な問題はあるからね。次は立候補しませんし、自民党も離党しましたから、そういうことで自民党と有権者に対してはけじめはつけたつもりです」
小島県議は4月9日の新潟県議選には出馬せずに引退をする意向を表明しています。
なお、容疑について小島県議は「捜査中なのでコメントできない」とBSN新潟放送の取材に対して答えています。