これまでは『正反対の政策』牛の増頭・牛舎拡充に補助金

生産の抑制を進める一方、国はこれまで正反対の政策を行っていました。2014年にバターが不足したことから、国は生乳生産量の引き上げを推奨。牛を増やすことや牛舎の拡充などに対して補助金を交付していました。

京都の酪農家・谷さんも、この補助制度を利用して事業を拡大した1人です。
(谷牧場 谷学さん)
「去年5月に完成して稼働している『ロボット牛舎』です」
24時間稼働するロボット牛舎。牛に取り付けられたセンサーで個体を識別して、搾乳のタイミングになるとゲートが開き、搾乳機に牛を誘導。自動的に搾乳ができるのです。自動化により、頭数を増やしても少ない人員で効率的に牛の飼育や搾乳ができるようになりました。

(谷牧場 谷学さん)
「ここの牛舎全体で2億円くらい。うち9000万円弱くらいが助成金です。(Q残りの約1億円は?)借金ですね。今は貯金を切り崩しながら返しています」