一方で年間13万トン超を海外から輸入

 国内での在庫が増えている一方で、国は1993年に妥結した協定に基き、毎年度13万7000トン(生乳換算)の乳製品を海外から輸入し続けています。

 これに専門家は『国内の生産量を減らす前にまず輸入量を減らすべきだ』と指摘します。

 (東京大学・大学院(農業経済学) 鈴木宣弘教授)
 「輸入を減らせばいいわけですよ。何が国際的な信頼関係ですか。このように14万トンもの減産を北海道だけで要請されて、『牛を殺せ』『牛乳を捨てろ』と言いながら、14万トンを無理やりに、やらなくてもいいものを輸入しているんですね。海外の値段の方が高くなっているんですよ」