月を目指す“優秀な外科医”

つくば科学万博が開催された1985年は、日本初の女性宇宙飛行士として、医師の向井千秋さんが選ばれた年。
米田さんが宇宙に興味を持ったきっかけが、まさに向井さんの活躍でした。

宇宙飛行士候補 米田あゆさん
「父から宇宙飛行士の向井千秋さんの伝記をもらったのがきっかけ。宇宙から地球を眺めて感動している向井千秋さんの姿が描かれていて、そこから宇宙への思いが出てきた」
米田さんの母校、兵庫県にある私立・神戸女学院。教え子の快挙に当時の担任は…

高校3年時の担任
「彼女の口から『チャレンジ』という言葉をよく聞いていた。スポーツが大好きで活発な生徒だった」
米田さんの所属先である病院の上司が取材に応じました。
米田さんの上司 永岡栄 医師
「彼女はムラがない。コンスタントに淡々と仕事をこなすので、手がかからないという印象。他職種とのコミュニケーションも非常に良好」
喜びの反面、こんな本音も…

米田さんの上司 永岡栄 医師
「非常に優秀な外科医で、宇宙飛行士になるのがもったいない」
これまでに選ばれた宇宙飛行士11人のうち、女性は向井さんと山崎さんの2人だけです。

宇宙飛行士候補 米田あゆさん
「男性・女性という見方をされることも多いが、私自身は特に若い女性であることを押し出すというか、意識してというのではなく、いち宇宙飛行士候補生として頑張っていければなと考えています」

山本恵里伽キャスター:
とても嬉しいニュースですね。私、米田さんと同世代なんですよ。同世代の方がこうした候補に選ばれて、月に行くかもしれないというだけでもワクワクが止まらないです。
慶応義塾大学 宮田裕章教授:
同じ世代の人が月に行くかもとなると、若い世代の人たちの関心も宇宙に向くので、それもまた一つの可能性に繋がりますよね。
小川彩佳キャスター:
米田さんが宇宙に興味を持ったきっかけは向井千明さんだったと言及されていましたが、米田さんと諏訪さんが宇宙に行くことによって、また子供たちの未来が広がっていくというね。そういった意味でもワクワクしますけれども、宮田さんは諏訪さんの会見で注目された点があるんですね?

宮田氏:
そうですね、諏訪さんがつくば万博がきっかけとおっしゃっていた点です。私も次の大阪万博にプロデューサーとして関わる立場なので、これからの万博がそういった子供たちの夢に繋がるんだろうかと、身が引き締まる思いです。














