14年ぶりとなる日本人宇宙飛行士候補が誕生しました。JAXA=宇宙航空研究開発機構は宇宙飛行士の候補として、医師の米田あゆさん(28)と世界銀行に勤める諏訪理さん(46)の2人が合格したと発表しました。応募総数は過去最多となる4127人。5段階の選考を経て、選ばれた2人は今後、月探査の「アルテミス計画」に参加し、日本人で初めて月面に降り立つ可能性もあります。

14年ぶり“日本人宇宙飛行士” 倍率2000倍以上


宇宙飛行士候補 諏訪理さん(46)
「合格の連絡をもらったのが24時間前。まず最初に驚いた」

宇宙飛行士候補 米田あゆさん(28)
「責任感、使命というものも感じて、かなり身が引き締まるような思いがした」

JAXA=宇宙航空研究開発機構が14年ぶりに宇宙飛行士の選抜試験を実施。過去最多となる4127人の応募者の中から、5段階の選考を経て、2人が合格しました。


諏訪理さんは46歳。プリンストン大学大学院を卒業し、現在、世界銀行で気象変動対策などを担当。前回の選抜試験にも応募し、2度目の挑戦で史上最年長の合格となりました。


米田あゆさんは28歳。東京大学医学部を卒業し、日本赤十字社医療センターに所属し、現在、虎の門病院に外科医として出向しています。


28歳での合格は、若田光一さん、山崎直子さんに並び、史上最年少タイです。

現在、NASA=アメリカ航空宇宙局の主導で、宇宙飛行士の月への着陸を目指す「アルテミス計画」が進行中です。


今回選ばれた2人は、日本人として初めて月面に降り立つ可能性があります。


1985年、小学3年生の時に開催されたつくば科学万博に何度も通い、科学や宇宙への興味を深めていったという諏訪さん。

今回の選考で、身体を鍛えるため走っていた時、目に飛び込んだのが月でした。


宇宙飛行士候補 諏訪理さん
「あそこ(月)に行く宇宙飛行士を選抜するプロセスに、自分はいるんだなという感覚で走っていました」