有名な食品メーカー「味の素」の製品がパソコンの中に使われているのは、ご存じでしょうか?新たな試みを調べてみました。  

食品メーカー「味の素」 実は“半導体事業”などの食品以外が利益の約4割

熊崎風斗キャスター:
味の素といえば食品が有名ですが、その味の素が行っている“半導体事業”。

実は、利益の約4割が食品以外となっていてそのメインとなっているのが半導体関連事業、さらにこの食品以外の部分を、5割にしていきたいという。

有名なのが、「味の素ビルドアップフィルム」と呼ばれるものです。味の素には、アミノ酸に関する研究データがたくさんあり、そのノウハウを応用した、半導体の絶縁材。
これがパソコン作りには欠かせないものになっています。1990年代に参入して、全世界の主要なパソコンにほぼ100%使用されているということです。おそらく、皆さんがお持ちのパソコンにも味の素の製品が使われています。

星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
技術の高い企業は、いろいろなところに転用できますよね。

家電の「ソニー」が“電気自動車” まるで“走るスマホ”

熊崎キャスター:
ソニーでも、新しい事業を行っています。ソニーといえば、さまざまな家電やゲームなどが有名ですが、ソニーとホンダの共同出資のソニー・ホンダモビリティという会社が開発している、“スマホのような電気自動車”「アフィーラ」。

1月の世界最大規模のIT家電見本市で披露され、大注目だったそうです。
自動車ですが、モーターショーではなく、IT家電見本市が初お披露目。

アフィーラには、さまざまな機能があります。

車内外に、45個のカメラセンサーを設置し、安全面に考慮。
乗車する人の身長や体重などを感知して、座席が動いて、その人向けの角度にしてくれる。
前面のモニターでは、映画やゲームなどが楽しめる。

スマートフォン的なものなので、システムは常にアップデートすることができる。

2025年に先行受注を開始し、2026年の春から、北米から納車を始めるということ。

ホラン千秋キャスター:
車が、エンターテインメントになりつつある。

井上キャスター:
スマートフォンを1人1台持ち歩くなんて、10年前は、あまり考えられなかった。もう10年後には、走るスマホみたいになっているかも。

星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
車が、家電の枠組みで動くわけですから、概念が変わりますよね。