最大2万円分のポイントを受け取ることができるマイナンバーカードの申請期限となっている28日、長崎市役所の窓口は朝から申請手続きをする市民で混雑しました。

マイナンバーカードを新たに申し込むと最大で2万円分のポイントを受け取ることができるマイナポイント事業。
ポイントの申し込み対象となるカードの申請期限は28日までとなっており、長崎市役所の窓口は、開庁直後から申請者で混雑し、待ち時間が2時間以上となりました。

窓口の殺到で きょう申請予定だった人は──

カードの申請が混雑していることを受けて、総務省は先ほど対応を発表し、28日、窓口に来た人については『仮に手続きができなく』ても “28日の受け付け”として扱うということです。
また、オンラインについても、3月1日中に申請が完了すれば、『ポイント申し込みの対象になる』ということです。

マイナンバーカードでできることは──

● 就職や転職、年金受給などの際に必要となる『マイナンバーの提示』と『本人確認』が、カード1枚で済むため、手続きが容易になります。

●『コンビニエンスストアーなどで“住民票”や“印鑑登録証明書”などの公的証明書を取得』することができます。

● 利用の申し込みをすれば『健康保険証』としても使うことができます。

● 行政機関などにとっては様々な『事務手続きの効率化』につながることも期待されています。

申請しない理由は──?

こうした活用が可能なマイナンバーカードですが、一方で様々な理由から申請をためらう人たちもいます。その理由を町で聞いてみました。

20代 会社員:「(カードを)落としたら怖い」
70代 無職:「セキュリティの問題があるからまだやってない。いずれやらなきゃとは思っている」
(Q いまはまだ不安ですか?)「いまは不安」
20代学生:「いつか作ろうかなって感じであんまり考えてないです」
70代主婦:「(いまのところ)必要ないので…(カードを)便利とは思いません」
(Qマイナポイント事業もありますが?)
「ポイントとか使わないので」
20代学生:「(カードを作る)タイミングが掴めなくて。あったら便利だよとは聞くんですけど、後ででいいかなって」

マイナンバーカードの申請に関するスケジュールは──

大前提として『マイナンバーカードの取得申請は無期限』となっていて、いつでも申請できます。
ただし、『最大2万円分のマイナポイントをもらう』には2月28日までにカードの申請をする必要があります。

しかし、カードを申請しただけでポイントをもらえるわけではなく、『申請したカードを受け取った後に マイナポイントの申し込み』をしなければなりません。
その期限は5月末までとなっています。

現在、『カードを申請』してから『受け取り』までに1か月ほどかかることがあるため、こちらの期限にも注意が必要です。

マイナポイント事業とは──

さまざまな理由でカードの申請をためらう人も少なくありませんが、こうした中、“カードの普及を促そう”と国が行っているのが『マイナポイント事業』です。
期限までにカードを申請した場合にもらえる『マイナポイント』についておさらいします。

前提としてマイナポイントは“現金”ではなく“キャッシュレスの決済サービス”を対象としたポイントとなっています。

対象となるサービスは大きく分けて3つあります。
ICカード…ワオンやゆめか、ナナコなど
QRコード…PayPay や auペイ、d払いなど
クレジットカードプリペイドカード…楽天カードやイオンカードJCBなど

もらえるポイントは一人 最大2万円分となっていますが、その内訳は──
・カードの新規取得で最大 5,000円分
・健康保険証としての利用申し込みで7,500円分
・公金受取口座の登録で7,500円分となっています。

注意点として、“同じ決済サービス”に、“複数人のマイナポイントを合算して付与することはできない”ため、例えば、家族で申し込む場合でも ポイント受け取り用の決済サービスを分ける必要があります。