去年3月に福島県沖で起きた最大震度6強の地震で大きな被害が出た「相馬港」。
地震からまもなく1年となるいまも復旧工事は続いていて、その影響は色濃く出ています。

浦部智弘アナウンサー「去年3月の地震でひび割れ、地盤の沈下など大きな被害がありました。その爪あとが今もなお残る中、相馬港では再度地震が来ても耐えられるよう復旧工事が行われています」

去年3月に福島県沖で起きた地震で、最大震度6強を観測した相馬市にある「相馬港」では、多くの岸壁や港湾施設にひび割れや段差ができるなど大きな被害が出ました。

応急的な復旧工事は去年4月に完了しましたが、その後、県と国は、完全復旧にむけた工事を進めていて、28日、現場が公開されました。

国土交通省小名浜港湾事務所・日向幸紀副所長「同じような地震がきた場合でも壊れにくい、多少壊れたとしてもすぐ使えるように修復できるような災害復旧を行っている」

相馬港に15ある岸壁のうち、現在利用できるのは11か所で、取り扱いの品目や重量などの制限もあるため、去年1年間の貨物量は、およそ445万トンと前の年に比べ70万トンほど減少しました。

岸壁の復旧工事には、普通の土に比べて軽く、地震にも強い特殊な土が使われ、沈下によってできた段差を埋めるコンクリートの舗装などが行われています。

日向幸紀副所長「災害復旧でほとんどの岸壁が使えないということなので、これがすべて復旧し相馬港が発展すればと思う」

国と県は、来年3月までの復旧工事完了を目指しています。