長崎市特産のびわの出荷が本格的に始まり28日朝、産地の一つ長崎市の三和地区ではハウスびわの出発式が行われました。

糖度が高く高品質な『長崎びわ』
販売価格は500グラムあたり1万円にのぼります。

長崎市・三和地区にある集荷場には28日朝、地元の生産者から98ケース、およそ50キロの『ハウスびわ』が集まりました。

今年の「びわ」は、去年の夏から秋にかけて天候に恵まれたこともあり、初出荷が去年よりも2週間以上早く出来は良いということです。

長崎ハウスびわ部会 山口 憲昭 部会長:
「出発式というのは我々の正月のような晴れやかで、生産がこれから本格的になっていくので心が弾む日なんですね。
ことしは天候に恵まれて色も良く付いていますし、糖度も最高です」

一方、先月の寒波で、県内の露地びわには被害が出ていて、収穫量は7割以上減少する見通しです。
このため今年は「ハウスびわ」にかける期待が例年以上に高まっています。

生産者 田中 博也さん:
「露地びわが寒波でイカれてしまったけんが、ハウスに期待しとるとですよ。
1年の分をこのびわで稼ぐんで、例年通りの収入があればですね…期待しています」


また長崎市は “露地びわの被害”を受け、開会中の市議会におよそ1,100万円の補正予算案を提案することにしました。
ハウスびわの出荷のピークは4月下旬からで110トンの出荷を見込んでいます。