家族や友達を亡くした子どもを癒す活動
東松島市では、震災で1000人以上が亡くなりました。多くの子どもも、家族や友達を亡くすなど辛い経験をしたといいます。

「急に自分のすぐ身近にいる人がいなくなったっていう現実を、受け止めきれずにいた子どもの方が多かったと思いますね」
当時、避難所のリーダーとして地域住民の不安や悩みを聞く中で、傷ついた子供へのケアの必要性を強く感じた菅原さん。すぐに「グリーフケア」の研修を受け、震災からわずか2か月後、子どもに寄り添い、少しずつ傷を癒す活動として遊び場の提供を始めました。
「私も着の身着のままの状況から始めたので。あの時はお母さんを亡くした当時3歳の男の子のカウンセリングから始めた」

実は、菅原さんも、津波で心に深い傷を負いました。