ハードからソフトへと復興の中心が移るなか、震災直後から「子どもたちが抱える悲しみ」に向き合い続けている男性が宮城県東松島市にいます。自身も津波で妻子を亡くしながら、家族を亡くした子どもらのケアを続けています。男性の思いを取材しました。

子どもが安全に遊べる場所を提供

元気いっぱいに遊びまわる子どもたち。思い思いに時間を過ごしています。

子どもたち:
「のびのびできるからいい」「遠慮しないで遊べる」

子どもたちがのびのび遊べると話す、この催し。「あそびのいえ」と呼ばれ、2か月に1度開かれています。主催団体の代表、菅原節郎さん。東日本大震災をきっかけに、子どもが安全に遊べる場所を提供する活動をしています。

東松島子どもグリーフサポート・菅原節郎代表:
「自分でさえもこんなに(心が)ざっくり来ているのに、子どもはいかばかりかというのはありましたよね」

そこで、震災で傷ついた子どもへのケアに取り組むことにしたのです。