障がい者の雇用に繋げようと長崎市役所ではリモートで操作できるロボットを活用した新たな働き方が始まっています。

記者:Q. 福祉課はどちらですか?
ロボットが手を上げて:「障害福祉課はこちらです」

長崎市の障害福祉課に設置されているロボット。
通勤が困難な障がい者が 自宅から遠隔操作し、市民に窓口を案内しています。

ロボットに声をかける職員:「お疲れ様です」
(手を振って応えるロボット)

デジタル技術を活用し、障がい者の雇用に繋げようと、市が今月13日に運用を開始。現在、市内在住の5人がシフト制で勤務・操作しています。

そのうちの1人で、交通事故の後遺症により車いす生活を余儀なくされているMIYUKI―SAN(みゆきさん)は「業務にやりがいを感じている」と話します。

MIYUKI―SAN:
「一日1時間でも2時間でもこうやって職場の雰囲気を味わえるのはとても励みになるし嬉しいです。
みんながこうやった形で社会に参加できたらとてもいいことだなあと思います」

長崎市障害福祉課 洲崎 愛 総務企画係長:
「在宅でこのようなロボットを使って就労ができるというところで、障害者の多様な就労の機会というものを作った上で、障がい者の社会参加ですとか雇用促進というものに繋げていきたい」

MIYUKI―SANは「慣れないタブレット端末を使った操作に苦労していたものの、市民との会話のやり取りが楽しい」と話しています。

ロボットによる案内業務は、市役所2階で午前10時から午後2時まで行われていて、市では今後、活躍の場を広げていきたいとしています。