愛媛県西予市の縫製会社でベトナム人技能実習生への残業代が未払いになっていた問題で、出入国在留管理庁は27日、この縫製会社など2社の実習認定を取り消しました。

外国人技能実習生の受け入れなどに関する認定を取り消されたのは、西予市宇和町にある縫製会社「小清水被服工業」と「ビューモード」の2社です。

出入国在留管理庁によりますと、2社はいずれも、外国人技能生に対して賃金の未払いがあったほか、計画通りの実習を行わず、外国人技能実習機構が確認した際、虚偽の帳簿書類を示していたということです。

「小清水被服工業」では、去年11月、受け入れていたベトナム人の技能実習生11人に対する残業代、合わせておよそ2700万円の未払いが明らかになっていました。

ベトナム人技能実習生 ドアンティトゥガーさん (去年11月の会見)
「今お金がありません。子どもが勉強するお金が払えません。寂しい」

実習生11人は岐阜県に移動し、岐阜市などの縫製会社で実習を継続しています。