2020年に閉店した愛媛県宇和島市のスーパー「しんばし」本店の跡地に、フジ・カンパニーが出店することになり、巨大な重機を使った解体工事が進められています。

解体工事が進められているのは「しんばしデパート」の愛称で宇和島市民に親しまれ、運営会社の自己破産によって2020年に閉店したしんばし本店の建物です。

去年10月から作業が始まり、今月22日からは最大で高さ40メートルになる巨大な重機が投入されています。

工事は順調に進み、27日までに、7階建ての建物およそ9800平方メートルのうち6割程度は撤去されていています。

跡地については、物件を所有するフジ・カンパニーが出店を計画していて、27日、現地を視察したフジ・リテイリングの尾崎英雄会長は地元との連携にも意欲を示しました。

フジ・リテイリング 尾崎英雄会長
「我々の力だけでは当時のにぎわいを取り戻すことは不可能。少しずつ商業の種をまいて宇和島の中心市街地に人を呼び込み、もう一度昔のにぎわいを取り戻せたら。商店街、あるいは行政とタッグを組んでやれたらと思っている」

解体工事が完了するのは来月下旬の予定です。