■カズキさんの姉「どうして普通学級なの?」

3年生になった頃には、カズキさんの家に友達が遊びに来るようになった。

母・江津子さん
「本当に夢のようだった。とにかく一緒にいることを許してもらえればいいというか、一緒にいることを当然となってくれたらいいなという思いでいたので」

友達が来て一番驚いていたのは、2歳年上の姉の光里さんだったという。実は光里さんはカズキさんが通常学級に通うことに反対していたのだ。

母・江津子さん
「(姉の光里は)『どうして普通学級なの』と、親の私に対しても言ってきました。『迷惑をかけるでしょ』と。だけど友達が遊びに来て、こういう風な仲間になるんだということで、娘はすごく変わっていってすごくそれも大きかった」



姉・光里さん
「最初は自分の心も子どもだったので、同級生に『こんな弟いるんだ』と認識されるのも嫌だと思った時期がありました。だけど今は全然周りを気にしなくなりました。カズキのクラスの友達のおかげかなと思っています」