2月24日でロシアによる侵攻から1年です。ウクライナでの民間人の犠牲者は8000人を超えましたが、戦争の出口は全く見えていません。首都・キーウの市民は今…。
戦時下でも“日常”を… 首都キーウの今

2022年2月26日、ミサイルが直撃した首都キーウの高層マンション。侵攻後、キーウで初めて攻撃された民間施設です。
2023年2月22日、私たちは再びこの場所を訪ねました。

増尾聡記者
「侵攻後は町から人や車も消えゴーストタウンと化していましたが、少しずつ日常を取り戻しつつあります。侵攻直後に攻撃を受けた高層マンションも、まるで攻撃はなかったかのようにきれいに再建されています」
攻撃があった当時もこのマンションに住んでいた男性。一時避難したものの、今は戻ってきてここで生活しています。

攻撃があったマンションの住民
「恐怖はもうない。仕事を続け、色々な意味で生きていかなければならない」
戦時下にあっても、キーウの人々は“日常”を取り戻そうとしています。侵攻直後には行列ができ一部品薄になっていたスーパーも物価は高騰しているものの、野菜や果物、肉や魚、あらゆるものが手に入ります。
戦時下の影響が見えたのは、停電時に使う固形燃料などの特設売り場があることです。
スーパーで買い物中の女性
「毎日の生活に大きな変化はありません。あっという間に家にキャンドルが増えたぐらいです。そして電気代が安くなりました」
女性
「(侵攻1年の日も)普段通りでしょう。なぜなら私達はミサイル攻撃にも慣れて、もう何も怖くないからです」