国会内で起きた“ある異変”
Q)「おたく誰の取材でここにいるの?」
記者)「◎◎◎◎(※後述)ですが・・・。」
ことし2月9日。
私が、国会衆議院内の通路で、“ある人物”を取材しようと待ち構えていた時のこと。
声を掛けてきたのは、国会警備を担当する衛視(えいし)の一人だ。
続けて彼は、威圧感のある鋭い目つきでこう話す。
衛視)「大声を出すのはやめてよね。」
記者)(※状況があまり理解できぬまま)「なぜですか?」
衛視)「いや、響くから。」
記者)「どういうことでしょうか?」
衛視)「いや、響くから大声を出すのはやめて、ということ。」
記者)「・・・。」
どうやら彼は、私を名指しで注意したわけではなく「“議員に”国会の通路で大きな声で呼びかけることは禁止だ」ということを現場の記者に伝えたかったらしい。
そもそも「大きな声」の基準とは何なのだろうか? そこは非常に曖昧なところだ。

当時、この衛視と私の10数秒間のやり取りを現場で見ていた他社の記者2人と、お互い思わず目を見合わせた。
なぜなら国会内で、これまで衛視からこのような注意を受けたケースはなく、唐突ともいえる今回の“異変”に驚きを禁じ得なかったからだ。
そんな冒頭のやり取りから、約5分後。
取材対象の“ある人物”が部屋から出てきた。
先ほどの衛視が発した内容を意識しながら、本人への質問を試みる・・・。