一番の心配はキーウに残る家族…長女は今年5月に出産予定

 軍事侵攻から今年2月24日で1年。出入国在留管理庁によりますと、日本にいるウクライナからの避難民は2月15日時点で2185人で、避難生活も長期化しています。日本へ来て約8か月、アニータさんは友達もできて毎日元気に小学校に通っています。でも、アニータさんも、兄のラミンさんも複雑な思いを口にします。

 (アニータさん)
 「友達とウクライナにいる姉のことが恋しいです」

 (ラミンさん)
 「(ウクライナが)恋しいです。でも、どうすることもできないことも理解しています」

 一家が何よりも心配しているのがキーウに残る家族のことです。祖母のターニャさん(84)と、長女で結婚して妊娠6か月半のヤーナさん(27)がキーウで暮らしているのです。

 【電話でのやりとり】
   (リュボフさん)「赤ちゃんはお腹を蹴ってくる?」
 (長女・ヤーナさん)「蹴ってくるよ。赤ちゃんは元気よ」
   (リュボフさん)「あなたのことをいつも心配しているのよ」
 (長女・ヤーナさん)「泣かないで。安心して」

 出産予定は今年5月。最近、男の子だとわかり、「ドミニク」と名づけられました。

 (リュボフさん)
 「いつも孫に会いたいと思っています。戦争が本当に早く終わってほしい。それだけです」

 軍事侵攻から1年。かけがえのない日常が戻るのはいつになるのでしょうか。