「ある日、突然、妻が家から消えてしまった…」富山県で、自宅から妻が行方不明なった夫たちが証言しました。中には7年近くも妻の帰りを待ち続ける夫も…。 シリーズ「消える高齢者」第3弾です。

7年前妻が行方不明になった男性:
「医者の言うこと聞いておけばよかった。あれ失敗した。どうして医者の言うこと聞かだんやろ…」
泣きながら話す夫…7年前、自宅から妻が“消えた”のです。さらに別の夫も。

去年4月妻が行方不明になった男性:
「手がかりというか、そういう情報がないし…やっぱり1人で帰ってくるか、誰かに連れられてでも帰ってくるかなと思って」
いつか帰ってきて欲しい…夫たちが思いを告白しました。チューリップテレビが伝えている調査報道シリーズ「消える高齢者」。
前回の放送後も、高齢者の行方不明は後を絶ちません。高岡市では78歳の男性が行方不明になりました。

後を絶たない行方不明、空き地の水たまりで…
行方不明になった78歳男性の妹:
「長靴がないもので…(自転車は)こうやって入れてあった。そしたら隣の奥さんが自転車もないよって」
1人暮らしだった78歳の男性は、今月12日、自宅からこつ然と“消えた”のです。男性の妹は、心配でなりません。

行方不明になった78歳男性の妹:
「早く見つかってほしいです。心配できのう全然、寝られませんでした」
近所の人によると、行方不明になる直前、異変があったといいます。きちんと分別してゴミ出しをしていたのが、男性は分別しないまま、ゴミを出すようになっていたといいます。
取材から2日後、悲しい結末が待っていました。 自宅から2キロ離れた空き地で、男性が遺体で見つかったのです。遺体発見現場近くに住む住民が目撃していました。

遺体発見現場近くの住民:
「ちょうど真ん中辺です。足跡がついているでしょ。水たまりみないのがあるでしょ。そこですよ」

最初に発見したのは通学中の小学生でした。男性は、空き地の水たまりに倒れていたといいます。

富山県警が過去1年間に発表した高齢者の行方不明に関する「報道連絡簿」です。
70歳以上の高齢者のうち、すぐに発見できない人についてや、その後、無事発見されたり、遺体で見つかったりした場合にも発せられます。
7割は1週間以内に見つかっていますが、中には発見されないままの人もいるのです。