過疎や高齢化などの課題解決に向けた取り組みを進める愛媛県伊方町は、22日、町内で使用できる顔認証を活用した新たな決済システムの導入を発表しました。

伊方町では高齢化率が50%近くに上るなど過疎や高齢化が課題となっていて、オンラインによる医師の診療や、集会所での食事会などを通じた高齢者の健康増進の取り組みを進めています。

近藤雅之アナウンサー
「今回のプロジェクトの柱の1つが、スマホによる顔認証を活用したキャッシュレス決済です」

新たに開発されたアプリ。
利用するためにはまず、役場で顔写真を撮影し、氏名や住所などを登録します。

そしてアプリ上で事前に商品券を購入しておけば、買い物をする際、店のスマホで顔認証をするだけで現金を使わずに支払いが完了。

スマホを持たなくても電子決済ができる上、高齢者の負担となる銀行で現金をおろす手間が減らせるということです。

また、将来的にはアプリの登録情報に健診結果のデータなどを紐づけることで、高齢者への健康指導や薬の処方などにも活用したい考えです。

(伊方町・高門清彦町長)
「集落のグループホーム化、集落の中で楽しくみんなが和気あいあいと集会所を中心として過ごせるようなまちづくりを行っていきたい」

伊方町では、4月から3か所の町営施設でアプリの運用を開始し、順次、他の店でも使えるようにしていくということです。