インバウンドについてです。水際対策の緩和で山陰でも少しずつ増える海外からの観光客。
来月以降、米子空港では海外からの定期便再開に向けたチャーター便も予定されていて、インバウンド熱が高まってきています。
島根県松江市の観光業界でも着実に準備が進められています。
記者 土江諒
「私が今いるのは、外国人客にも人気の高い松江市の由志園です。こちらもインバウンド客の復活を今か今かと待ちわびている。」
今回のツアーにも組み込まれている
こちらでは日本庭園やボタンがインバウンド客に好評で、コロナ禍前は年間およそ3万人が訪れていましたがコロナ禍に入るとその数はほぼ0に。
由志園 営業企画部 大谷俊樹さん
「コロナ禍が始まって海外のお客様が来ていただけなかったので、こういった機会に来ていただけるのを準備して待っているというような状態ですね。」
前ほどとはいかないもののインバウンド客の来館者数は回復傾向にあるということで、20日もその姿がありました。
客は(台湾から)
「日本の眺め、景色は台湾よりも素晴らしい」
客は(シンガポールから)
「(日本に来たのは)食べ物、景色、おもてなし、そして人がみんなとても親切だから。」
そして、国が観光立国を目指し新たに示した計画案で注目されているのが地方都市。滞在日数と消費額を増やすため、これまでよりも1段階上のサービスを提供できるかが鍵となります。
由志園 営業企画部 大谷俊樹さん
「私たちも来たい施設になっていけるように、インバウンドの方が楽しんでいただけるようなプランの造成であったり、お茶のプランであったり日本を体験できるようなプランを作ってお待ちしたいと思う。」
さらに、松江市では旅館でも。
玉造グランドホテル長生閣 今福太郎シニアマネージャー
「こういったパンフレットは今まで松江市さんの方が作られておりましたが。台湾のお客様多く玉造に来て頂いておりますので、まずはそこからという所で。」
今回新たに作ったという台湾で使われている漢字の旧字体、繁体字のパンフレットです。
2月初めに松江市の上定市長と台湾でトップセールスを行い好感触を得たとのこと。
玉造グランドホテル長生閣 今福太郎シニアマネージャー
「温泉、カニっていう所で大変この玉造にマッチしたお客さんじゃないかなと。」
玉造温泉ではコロナ前にも台湾からを中心に年間2万人程の外国人客を迎えていました。「温泉」と「カニ」がそろう玉造温泉は台湾のニーズとマッチするようです。
玉造グランドホテル長生閣 今福太郎シニアマネージャー
「アクセスの問題ですね。チャーター便がなかなか山陰で少ないというところ。」