ロシアによる侵攻後、初めてウクライナの首都キーウを予告なしに訪問したアメリカのバイデン大統領ですが、周到に準備した極秘訪問の詳細が明らかになりました。

アメリカ・ホワイトハウスが19日の夜の時点でメディアに伝えていた日程では、バイデン大統領はウクライナ隣国のポーランドを訪問するため、20日の午後6時40分にホワイトハウスを出発すると説明していました。

ところが、17日の時点ですでにキーウ訪問を最終決定していたバイデン氏は、実際には19日の午前4時15分にワシントン近郊の空軍基地を極秘に出発。およそ7時間の飛行の後、給油のため、現地時間19日の午後5時13分にドイツ西部のアメリカ空軍基地に到着しました。

1時間ほど滞在した後、現地時間19日の午後6時29分に再び飛び立ったバイデン氏は、現地時間19日の午後7時57分にポーランド南東部のジェシュフの空港に到着しました。

その後、車に乗り換え、プシェミシル駅に向かって高速道路をおよそ1時間移動しましたが、その際、注意をひかないよう、先導車などによるサイレンは鳴らさなかったということです。

現地時間19日の午後9時15分頃にプシェミシル駅に到着したバイデン氏は列車に乗り換え、現地時間19日の午後9時37分に出発。

国境を越えて、およそ10時間かけてウクライナの首都キーウに現地時間午前8時頃に到着しました。

また通常、バイデン氏に同行する記者は10人以上にのぼりますが、ホワイトハウスは情報漏えいを防ぐため、今回、キーウ訪問に同行する記者を2人に限定。17日の時点で2人の記者だけにキーウ訪問を伝え、秘密を守ることを約束させました。

また、ワシントン出発時の集合場所や時間を知らせるメールの件名は、カムフラージュのため「ゴルフ大会の案内」と書かれていたほか、ワシントン出発からキーウ到着まで、記者2人の携帯電話は没収されたということです。