私たちの食卓に欠かせない食材「卵」。物価の上昇が続くなか、卵の価格も急激に高騰しています。
1日に多くの卵を使うオムライスの名店は、悲鳴を上げています。
門馬秀光オーナーシェフ「前より少しサイズが小さくなったけど、背に腹は代えられない」
福島県相馬市にある人気洋食店キッチンポテ。
看板メニューには、長年愛されてきた種類豊富な「オムライス」が並びます。
佐藤玲奈アナウンサー「卵がふわとろでデミグラスソースと相性バッチリでおいしいです。」
一番人気のオムライスは、2015年、日本一のオムライスを決める大会「オムライススタジアム」で、東北チャンピオンに輝きました。
オムライス1食を作るには通常、卵2個を使います。
週末には120個以上も使うとあって、オーナーシェフの門馬秀光さんは最近の卵の価格高騰に頭を悩ませています。
門馬さん「大きいところは数多く買える。その分多少安くなるかもしれないけど、うちみたいな小さいところはそのまま使うしかない現状なのできつい」
これまで卵は、県内のメーカーから仕入れていましたが、鳥インフルエンザの影響で調達が難しくなり、いまは県外からなるべく低価格で仕入れています。
それでも、価格は当初の2倍以上。
門馬さんは、苦渋の思いでオムライスの100円値上げを決断しました。
門馬さん「売り上げは変わらなくても、利幅がほとんどない。これでやっていけるかなというくらい心配になります」
いまのオムライスはぎりぎり採算がとれる価格で、門馬さんは「今後も卵の高騰が続けば、オムライスを提供できなくなるかもしれない」と話します。
門馬さん「できなくなる料理、メニューがあるかもしれないですよね。その時になってみないとまだ。今は頑張って、踏ん張り時かなと思っています」














