全国から2000以上の食品関係企業・団体が出展する「スーパーマーケットトレードショー」と、個性豊かな地域の食品が揃う「こだわり食品フェア」が、2月15日から17日に千葉県の幕張メッセで開催されました。全国から様々な「食」が集まる中、大分からはおよそ26社が出展。どんな商品をPRしているのか探りました。

まずは、大分を代表する料理「唐揚げ」と「とり天」。大分市で昭和63年創業のデリカフーズ大塚のブースでは、名物の「豊後とり天」と「豊後からあげ」の試食に多くの来場者が集まっていました。

大分のとり天とからあげは、全国的にも知名度が高まっていますが、今回はかぼすの果皮と果汁入りの商品も紹介し、大分色を打ち出していました。また、レンジで温めるだけという簡単調理にも関心が集まっていて、時短料理のニーズの高さも垣間見られました。

今回は酒を扱うメーカーもいくつか出店していました。このうち、豊後大野市の牟礼鶴酒造は、「壺」に入った焼酎を紹介しました。この商品、オリジナルメッセージを書くことができるという仕組みになっていて、黒い美濃焼に白い字で好きな文字を記載することができます。例えば「じいじ、大好き」とか「祝・還暦」とか。特別な人への贈答品にはぴったりです。

一方、SNS映えを意識した酒蔵もありました。宇佐市の縣屋酒造は「大分むぎ焼酎安心院蔵」という焼酎を販売すると同時に、飲み方を提案していました。その名も「7色の安心ソーダ割り」。コーヒーやレモン・カボス果汁など、様々なドリンクで割ることで色鮮やかな焼酎になります。新しい麦焼酎のスタイルとして、若者をターゲットに焼酎文化を広げたいと提案していました。

次に、大分の特産と言えば「ゆずごしょう」。宇佐市のくしの農園は、これまでも家庭向けにゆずごしょうを販売していますが、今回の展示会では弁当や総菜にセットで入れる少量小分けパックの紹介に力を入れていました。小分けパックはワサビや七味で多く流通していますが、ゆずごしょうはまだまだ少ないのが現状です。今後は「ワサビの代わりにゆずごしょうも選択肢の1つ」と認知してもらうべく、食品業者向けに展開を進めていきたいと話していました。