高知県津野町の小学校で地域に古くから伝わる津野山古式神楽の音楽を学ぶ授業が行われました。子どもたちは大太鼓に小太鼓、鉦などそれぞれの楽器を使って、神楽のリズムを体に刻みました。
津野山古式神楽の授業を行ったのは津野町の中央小学校です。学校では子どもたちの発案がきっかけで今年度から音楽の授業に神楽を取り入れています。このうち1、2年生の授業では、保存会のメンバーに教わりながら、鳴り物=楽器の使い方を学びました。大太鼓に、「こばやし」と言われる小太鼓、「手拍子」に用いる鉦、それぞれの楽器を鳴らし、神楽のリズムを体に刻みます。今回が2回目の授業でしたが、子どもたちは慣れた手つきで楽器を鳴らし、演奏を楽しみました。
「大太鼓が楽しかった。すごく響くからいい音だと思う。神様に楽しく過ごしてもらえるようにできたかなと思いました」
「楽しかったです。工夫しながら、大人になったら子どもたちに教えたいです」
(津野山古式神楽保存会 嶋崎義豊さん)
「後世に伝えていくにはやはり若い方、町内外の方に広く親しんでもらえる工夫を努力しなければいけない」
子どもたちは小学校の6年間と東津野中学校の3年間で神楽の演奏や舞を身につけ、最終的には中学3年生の時に神楽を披露するということです。