今月亡くなった諏訪神社の宮司の意向を受け、神社の権禰宜(ごんねぎ)7人全員が20日神社に辞職届を提出したことが分かりました。
権禰宜は上司である禰宜(ねぎ)をパワーハラスメントで訴えている7人で、『訴訟は継続する』意向です。

辞職届を提出したのは長崎市の諏訪神社の権禰宜7人です。

権禰宜7人は、上司である禰宜2人から「日常的にパワハラを受けていた」として、現在、長崎地裁で損害賠償を求める訴訟を起こしていて、亡くなった宮司は権禰宜7人のため『禰宜2人と仕事場を分ける』などの対応をとっていたということです。

諏訪神社を巡っては、新しい宮司の候補者が“禰宜2人の処遇”をめぐる責任役員側との意見の違いから『内定が白紙』となっています。
また権禰宜が長崎くんちの実務を担っていたことから、今年の開催にも影を落としています。

対立続く諏訪神社

長崎市の諏訪神社では、2021年から、セクハラやパワハラなどを巡り3件の裁判が乱立しています。

神社の役職は“一般的”に、上から、代表である各神社に(原則)1人の『宮司』、副代表である『権宮司』、宮司の補佐にあたる『禰宜』、その下に『権禰宜』『出仕』と続きます。

係争中の3件の裁判は──
▽ 2021年12月、『権禰宜』らが『禰宜』2人から「パワハラを受けた」として提訴▽2022年1月、神社の女性職員が『宮司』から「セクハラを受けた」として提訴
▽これに対し『宮司』の代理人は「名誉を棄損された」として、2022年9月、女性職員と禰宜2人を提訴しています。

また、2月12日には、諏訪神社の宮司が亡くなりましたが、後任人事についても禰宜2人の処遇を巡って、神社の運営方針を決める責任役員らとの間で意見が対立し、『内定者が白紙となる』など異常な状態が続いています。

長崎くんちにも影落とす

これらの問題は、神社の中だけにとどまらず、国の指定重要無形民俗文化財に指定されている秋の大祭『長崎くんち』にも影を落としています。

氏子の代表らは奉納踊を行う条件として『宮司に対してセクハラ被害者への謝罪と辞任』を求めていましたが、2022年9月に『2023年は、宮司が辞任する・しないに関わらず奉納踊を実施する』方針を決めています。