台湾では「長いも」がブーム

“日本の食材”ブームは、台湾でも

台湾の大学に留学中 山本乃りさん
「台湾のスーパーでは、台湾の葉物野菜が並ぶ中、日本産の長いもが並べられています」

日本の長いもの輸出量は台湾が世界一。長いもは山藥(シャンヤオ)と呼ばれ、生薬や漢方薬として使われていましたが、日本の長いもは、台湾のものよりも品質がよく、柔らかく甘いことから注目されているそうです。そんな日本産の長いもは、いまや薬膳料理の定番食材に。長いもを入れた薬膳スープはもちろん、ミックスジュースにまで使用されています。

台湾の大学に留学中 山本乃りさん
「長いもと牛乳が使われています。甘さも控えめで、長いもの粘り気もなく、牛乳との相性も良くてとてもおいしいです」

茨城・行方市のサツマイモ 海外人気で輸出量が増加

海外で人気の日本の食材。いま大忙しなのが、茨城県行方市です。農協を訪ねてみました。

ーー海外で人気なモノってなんでしょうか?
JAなめがたしおさい なめがた地域センター 園芸課長 栗山裕仁さん
「サツマイモです。カナダ、香港、ドイツ、フランスに輸出していますけど、特にタイの方で人気です」

倉庫には、輸出待ちのサツマイモがずらり。全てタイ行きだといいますが、その数5000ケース、約25トンにのぼります。

パッケージには「SUGOI IMO(すごい いも)」「JAPANESE SWEET POTATO」と書かれています。茨城は、サツマイモの生産量が鹿児島に次いで全国2位。中でも、JAなめがたしおさいのサツマイモは、農業分野で国内最高の栄誉とされる「天皇杯」を受賞するほどです。

今の時期は、しっとりなめらかな食感の「紅はるか」が人気だと言います。実際に出荷数も年々増加し、4年前30トンだった輸出量は、いまでは1000トンに。そのため、サツマイモの担当ではない職員も協力し、総出で出荷作業にあたっているそうです。