「平穏の生活から地獄に落ちたような感じ」 家賃保証が一方的に“解約”

Aさんにマンションを販売したのは、福岡市にある不動産会社。不動産会社はマンションを一括して借り上げ、月額137万5000円の家賃を保証する「サブリース契約」を提示。スルガ銀行に月々100万円のローンを返済しても収支はプラスとなる計算だった。
会社員Aさん
「家賃が保証されるということは非常に安心だったので永年ずっと保証しますよということが約束でしたのでそこが非常にまた契約にいたった後押しになりました」
貯蓄がほとんどなかったAさんだが、スルガ銀行から2億4000万円の融資を受け、2017年にマンションを購入した。

しかし、2年も経たないうちに状況が一変。家賃保証の「サブリース契約」が不動産会社から一方的に解約されたのだ。

契約打ち切り後にAさんの口座に振り込まれた家賃は約70万円。保証額のほぼ半分で収支は月35万円の黒字から月30万円の赤字に転落した。

会社員Aさん
「平穏な生活から地獄に落ちたような感じだったので、頭の中が真っ白になったという状況でしたね。妻に言えなくて。日々の家事や育児が大変な状況でなかなか言えない状況で。なんとか自分一人で解決しようと思っていたところでしたね」

慌てたAさんが不動産鑑定を依頼したところ、このマンションは、1億1327万円の価値しかなかった。購入した金額の半分にも満たない。

会社員Aさん
「非常に憎いと思っています。なんでこのような物件を紹介したのか、なんでこういう金額なのか、なんでだましたのか。本当に当時に戻りたい。当時の自分をぶん殴ってでも、契約を止めたと思うんですけど」