
宮田教授:
もちろんそうです。例えばiPhoneのカメラによって、写真を綺麗に撮る技術を持っていた人が置き換わって、センスのある写真を撮れる人が残っていったように。
これから、いわゆる知識を習得して使えるっていう人ではなく、こういうGPTを使いこなした上で新しいことをする人に。既存の仕事もどんどん新しいものに変わっていくんだと思います。
私たちはどう向き合う?対話型AI「チャットGPT」

山本キャスター:
とはいえですね、問題点も指摘されているんです。
例えば「アナウンサー小川彩佳について教えて」と聞いてみたところ…
【チャットGPTの回答】
「1985年生まれの36歳です。愛知県名古屋市出身で、 早稲田大学を卒業後、2010年にテレビ東京にアナウンサーとして入社しました。その後、2015年に退社しフリーアナウンサーとして活躍。YouTubeチャンネル『AYAKA CHANNEL』 を開設し、YouTuberとしても活動しています。趣味はスポーツ全般で、特にゴルフを愛好していることでも知られています。」
山本キャスター:
小川さん、あってますか?
小川キャスター:
愛知出身じゃない、早稲田大学出てない。テレビ東京入社してない。YouTubeチャンネルはない、趣味はスポーツ全般じゃない…。生まれ年しか合ってないぐらいです。堂々と答えてくるので、不思議な感覚になりますね。
宮田教授:
ご本人すら圧倒されるような、もっともらしさなんですね。
小川キャスター:
今後修正をされていくんですか?
宮田教授:
もちろんこのデータベースの量が多くなって、いろいろなフィードバックがユーザーによって返っていくことで磨かれていく。こういったエラー自体は少なくなっていくのは間違いない。
山本キャスター:
またアメリカではチャットGPTがMBA経営学修士号であったり、医師免許の資格試験で合格ラインに到達していると。

宮田教授:
相性の良い分野に関しては、例えば「大化の改新について答えよ」は、ばっと答えてくれる。
山本キャスター:
悪用とかできちゃいそうですよね。
宮田教授:
これを使った悪いケースと、良いケースが入り乱れながら、社会が変わってくるだろうと。それこそ大学のレポートとかでもチャットGPTをもう皆さん使い始めてるんですね既に。
いくつか落とし穴があって、一つはさっきのように自信満々なので、みんな騙されて間違ってしまう。そこは裏を取る必要がしばらくあるだろうと。やっぱり選択肢を出してもらうぐらいの気持ちで今は使わないといけない。
でも、いずれはこれが解決していく可能性がある。我々教育者として自戒を込めて、今までITというものを排除して教育を作ろうとしてきたんですが、そうじゃなくて、こういうものを前提にした上で、今までよりももっとクオリティの高いものを作っていく課題を、我々問題を出す側もGPT前提のものを考えていかなくちゃいけない段階に来てるんじゃないかなと思います。














