岩手県出身の将棋のアマチュア小山怜央さんがプロ棋士編入試験に合格しました。プロ棋士養成機関の「奨励会」を経験せずにプロ棋士誕生となるのは戦後初めてだという事です。

小山怜央さん
「まずは1つ結果を出すことができてほっとしているというのが1番ですね」

歴史的快挙を成し遂げたのは小山怜央さん(29)。2月13日、プロになるための編入試験に見事合格したのです。

実は小山さん、プロになるまでの道のりが超異例。
プロの棋士になるには、棋士養成機関「奨励会」に所属するのが一般的。
藤井五冠も羽生九段も奨励会で修行を積んでプロになったのです。
ところが小山さんは、奨励会に一度も所属せずプロ棋士に。これは戦後初の快挙です。

地元、岩手県釜石市では、合格の知らせが信じられないのか…。

小山さんの母親 聖子さん
「プロに…プロになれるんですよね? ありがとうございます。うれしいです、とても」

地元の住民
「ただうれしいだけです。小さい時から強かったんで、当然だとは思いましたけどね」

地元で初のプロ棋士誕生とあって、大盛り上がりです。
将棋を始めたきっかけは小学2年生。

小山怜央さん
「ゲームのやりすぎで具合を悪くしてしまったことがあって、それで入院したことがあって。退院後にゲームばっかりやっていて、心配だから将棋をやろうみたいな」

奨励会に一度も所属せず、プロへの切符を勝ち取った小山さん。4月からプロ棋士の仲間入りをします。