冬になくてはならない暖房器具についてです。2023年青森県内で火災が相次いで発生している中、弘前消防本部管内では1月起きた住宅火災の半数が石油ストーブが原因の可能性が高く、消防が取り扱いに注意を呼び掛けています。

寒さ厳しい青森の冬を越すために欠かせない暖房器具。中でも石油ストーブや電気ストーブは、設置工事の必要がなく手軽に部屋を暖められますが、一歩間違えれば火災の原因ともなります。

弘前消防本部管内では1月、8件の火災が発生し、2022年の同じ月と比べて2件減少していますが、死者は2人、けが人は2人と、ともに増えました。火が出た原因について消防は、火災8件のうち4件は、石油ストーブである可能性が高いとみています。

※弘前消防本部 西村大樹消防指令
「住宅火災の出火原因はストーブによるものが多くなっています。誤った取り扱いや不注意によるものがほとんどです」

こちらは、nite=製品評価技術基盤機構が公開している火災が発生するまでの実験映像です。洗濯物をストーブの近くに干し男性はいなくなります。このあと、洗濯物がくるっと回転するとタオルがストーブに接触して、次の瞬間…タオルから煙が出るとすぐさま燃え始め、たちまち火は大きくなっていきます。

弘前消防本部によりますと石油ストーブに関連して火災が起きる原因としては、洗濯物の落下・就寝中の布団の接触・灯油タンクに誤ったものを入れてしまう誤給油などがあげられ、取り扱いについて注意を強く呼び掛けています。

※弘前消防本部 西村大樹消防指令
「火災の原因はストーブのほかちょっとした不注意によるものがほとんどです。火災を防ぐために日頃から十分に注意し火災予防にご協力をよろしくお願いします」

2023年県内で火災で亡くなった人は14日までで12人に上り、2022年の2月末までの5人を大きく上回っています。

まだまだ続く厳しい寒さ。ストーブを使う際は、周りに燃えやすいものはないか注意を払う必要があります。