卒業式でのマスクの着用についてです。青森県教育委員会は15日、国の方針に従い、児童生徒と教職員はマスクを外すことを基本とする指針を県立学校へ通知しました。ただ、卒業式シーズンを控えた当事者の高校生たちからは様々な意見が聞かれます。

教育委員会が通知した指針では、国の方針に従い、児童生徒と教職員は、マスクなしでの出席を基本とした上で、季節性インフルエンザの同時流行状況など、実情に合わせた学校ごとの判断を求めています。

※青森県教育庁 学校教育課課長 高橋英樹さん
「子どもたち、あるいは保護者の皆さんが基本的に安心して卒業式に臨めるように配慮して実施していただければ」

一方、コロナ禍の始まりと同時に入学し、様々な学校行事の中止を余儀なくされてきた高校生からは様々な意見が聞かれました。

※マスクなし賛成の高校生
「個人的には、できるだけ『ない』方がいい。マスクがあっての卒業式よりは、なしでみんなの顔を見られる方がいい。うれしいです」「3年間マスクを着けているので、お互いの顔をちゃんとわからないまま卒業してしまうのは悲しい」

※マスクなし反対の高校生
「着けたままでいいです。感染が広まっているから、まだちょっと怖いのと外し慣れていない」「今まで着けてきたのに、最後の(卒業式)だけ外すのは嫌」

青森県教育委員会は、マスク着用の希望や健康上の理由にも配慮し、マスクの着脱は強制しないとしていて、卒業式の実施方法について各学校で見直しを行い、決定内容を卒業式の参加者全員に丁寧に説明するよう求めています。