高知県は来週開会する県議会2月定例会に4800億円規模の来年度の当初予算案を提出します。ウィズコロナ・アフターコロナを見据えたこれまでの取り組みを強化する予算案となっています。
(濵田省司 知事)
「できるだけ具体的な成果を県民の皆さんに実感してもらえる状態に一歩でもニ歩でも近づきたい思いがあり、当面の観光の回復、関西圏中山間など特に意を払った。」
県の来年度の当初予算案は、一般会計で4785億円で、2月の補正予算を加えると実質的に4802億円となり今年度に続き4800億円台を超える積極型の予算案となっています。全体としてウィズコロナ・アフターコロナを見据え、デジタル化(34億円)、グリーン化(71億円)、グローバル化(13億円)の政策に重点を置いた内容です。新型コロナと物価高騰対策としては、242億円を計上。この中には、「LPガス代」の支援や飼料価格高騰の影響を受けにくい経営に転換を図る畜産農家の支援など、17億円の補正予算額も含まれています。
また濵田知事の看板政策でもある『関西戦略』では高知県にゆかりのある著名人を起用したプロモーション費用や大阪に開設するアンテナショップの設計などの準備費用などで7億円を計上。さらに牧野富太郎博士を題材にしたドラマ、「らんまん」の放送に合わせた観光プロモーション費として22億円を計上しています。
(濵田省司 知事)
「コロナと物価高騰対策が県民の大きな関心だと思うがしっかりと対応することを前提にしながらさらにコロナ後、あるいは物価高騰の長期化をにらんだ構造転換、今後の県政浮揚へ向けた足腰強化こういったところにも戦略的にしっかり目を配りたい」
来年度の当初予算案が審議される県議会2月定例会は21日に開会します。