トルコ・シリア地震の被災地では、発生から204時間ぶりに生存者が救出されるなど、懸命な救助が続けられています。一方、専門家が衛星画像を分析したところ、地割れが20キロにわたって続いていることが判明。徐々に被害の全容が明らかになる一方で、情報の格差も見えてきました。
トルコ・シリア地震 生存者が次々と確認されるも・・・深刻な物資不足に直面
運び出される17歳の少年。瓦礫の下から198時間ぶりに救助されました。

また、13歳の少年も、発生から182時間後に救助されました。

生存率が著しく下がる72時間の倍以上が過ぎた今も、被災地では生存者が次々と確認されています。ロイター通信は、トルコのハタイで204時間ぶりに生存者が救助されたと伝えました。
救助活動が続く一方で、1300万人に上る被災者たちは深刻な物資不足に直面しています。
シリア北部・アレッポを訪れた国連のグリフィス事務次長は、「救助の段階は終わりに近づいている」と述べました。

国連・人道問題調整事務所 グリフィス事務次長
「いまは被災者支援の段階です。シェルターや心のケア、食料、学校教育、そして将来への展望を提供するのが喫緊の課題であり、私たちの義務なのです」
地元メディアなどによりますと、トルコでの死者は約3万1900人で、隣国のシリアと合わせて3万7000人以上が犠牲になっています。