日本の棚田百選の一つ長野県上田市の稲倉の棚田(いなぐらのたなだ)で、バレンタインに合わせたイルミネーションが行われています。

日没を迎えた棚田に鮮やかな明かりが灯ります。
上田市の稲倉の棚田では、11日からバレンタイン・イルミネーションが始まりました。
およそ3000球のLEDライトが段々に連なります。
表現するのは稲の「黄色」と空の「青」。
棚田の維持管理を行う住民たちの保全委員会が1か月をかけてライトを設置しました。
(久保田良和委員長)「耕作するのも大変で荒廃してきている実態もありますので、いろんな方に知っていただく、そういう機会づくりにまた来てもらう」
地主の高齢化が進む中、保全委員会では20年以上棚田の管理を担い、オーナー制度の導入や小学生の農業体験を実施。
春と秋にはキャンプ場として解放するなど棚田を次の世代へ受け継ぐ取り組みを続けてきました。

2023年は、初めてバレンタイン・イルミネーションを開催。
一角にはハートの形をした大きなしめ縄が飾られています。
中をくぐって願い事をすると、叶うかもしれません。
(佐久市から)「とても幻想的ですよね、こういった風景は見たことがないですね」

(久保田良和委員長)「寒い中でも光を見て温かい心になったりしていただければ」
稲倉の棚田のバレンタイン・イルミネーションは28日まで行われます。