熊本県の「JAやつしろ」は、管理職の男性職員が架空の備品を発注したようにみせかけて、組合の金およそ1500万円を横領していたことを明らかにしました。

「JAやつしろ」によりますと、総務部で管理職を務める男性職員(40代)は、2019年8月から2022年12月にかけて、約70回 備品の代金を立て替えしたように装い、親族や知人名義の口座におよそ1500万円を振りこませていたということです。

男性職員は、新型コロナウイルスの感染対策として検温器や空気清浄機などの発注を装うため、架空の見積書や請求書を作成していたとみられ、組合の調査で備品が存在しないことが発覚しました。

男性職員は「生活費や遊ぶ金として使った」と横領を認めているということで、JAやつしろは男性職員の懲戒解雇を決め、警察への刑事告訴も検討しています。
