春の入学シーズンを前に、2024年度のランドセル商戦がスタート。価値観の多様化に合わせ、男女垣根なく使える“くすみカラー”やタブレット学習に対応した商品も新たに登場。一方、物価高で家計への圧迫が続く中、ランドセルを無料配布する自治体もあるようです。
早まる“ラン活”いつから?色や価格にも変化

会場にずらーっと並べられているのはランドセル。名古屋に本店を構える、鞄メーカーが他社に先駆け、出張販売を催したのです。

「萬勇鞄」 服部達昭社長
「全体的は3月ごろからの開始が一般的に多いと思う。来年、2024年4月入学のお客様に向けてランドセル販売を開始」
親子でランドセルを選ぶ“ラン活”。毎年、開始の時期が早まっているそうです。
ーーいつから“ラン活”始めた?

来年(2024年)入学予定の親子
「調べてたのは2年くらい前から、見たり。“ラン活”が早まっていると聞いたので」
ーーいつ入学?
ランドセルを購入した親子
「来年(2024年)の4月から。上の子がコロナ禍で展示会がなかったので」
コロナ禍で実物を見てランドセルを選ぶ機会が減っていましたが、2023年は来店客の回復を見込んでいます。

目に留まるのは、「色」の豊富さ。最近は選ばれる「色」にも変化が表れているようです。
「萬勇鞄」 服部達昭社長
「男の子でも赤いランドセルが欲しいとか、逆に女の子で黒色の男の子ぽい色のカラーを選ぶ人も少しずつ増えている」

2023年は価値観の多様化に合わせ、男女垣根なく使える “くすみカラー” などを新たに導入。さらに、タブレット学習の導入に対応し、サイズの見直しや軽量化など、時代に合わせ改良を行いました。
変化の波は価格にも…

ランドセル工業会によりますと、ランドセルの平均購入価格は5万6425円。価格は毎年、上昇傾向にあり、20年前(2001年)とくらべ、約2万円上りました。
背景には、少子化で1人の子どもにかける金額が増えたことや、最近では原材料の高騰も影響しています。

来年(2024年)入学予定の親子
「高いなと思いますけど、6年使うからと思って」
来年(2024年)入学予定の親子
「5万円前後で済ませたい」