新型コロナの感染対策としてマスクの着用が見直され、3月13日からは、個人の判断となります。卒業シーズンを迎える学校では、マスクを着用せず式に出席することを基本とする政府の方針が示される中、石川県内でもひと足早くノーマスクでの卒業式が行われました。(画像:卒業式の様子)

輪島市の日本航空高校石川では、11日、県内のトップを切って卒業式が行われました。187人の卒業生のうち、マスクをつけている生徒の姿はほとんど見られません。感染拡大の始まりと時を同じくして入学し、様々な学校行事が中止となった3年間。3年生にとって最後の行事を迎えるにあたって、学園は体調がすぐれない場合を除き原則、マスクを外して式への出席を可能としました。
日本航空学園・梅澤重雄 理事長「入学のときからずっとコロナ、コロナできた子どもたちだったので(マスクを外して)晴れやかに卒業することができて、ほっとしている」
合唱のときも、マスクを外したままです。

卒業生の濱井崇翔さん「久しぶりにみんなの笑顔を見られて実はこの子こんな笑顔するんだなとかここまで笑うことができたんだなとか久しぶりにマスクなしの行事ができてすごくうれしかった」
最後に、恒例の帽子投げで、3年間の思い出の詰まった学び舎を後にしました。

政府は2月10日に開いた新型コロナウイルス対策本部で3月13日からマスクの着用について、屋内・屋外を問わず基本的には「個人の判断に委ねる」ことを決めました。その上で通勤・通学など混雑した電車・バスに乗る時や、医療機関、高齢者施設などを訪問する場合はマスクの着用を推奨しています。
大きな方針転換にまちの声は…
「マスクは外したかったので、良かったのでは。着ける着けないは、各々の判断で良いと思います」

「子どもがしていないとそういう目で見られることがあったので、少しでも和らぐので良いと思います」

「マスクをすることに抵抗がなくなっているので、そのまま着けていると思います」

こうした中、学校関係の対応は原則、年度替わりの4月1日をもって今回の方針が適用されますが、卒業式に関しては柔軟な対応がとられることになりました。
岸田総理「卒業式においては換気など感染対策を講じた上で国歌等の斉唱や合唱の時を除き児童・生徒・教職員はマスクを着用しないことを基本としたい」