「かつての賑わいを再び」と、岡山に新たな拠点が誕生です。岡山市の表町千日前地区に今年9月にグランドオープンする、岡山芸術創造劇場=ハレノワを中心とする新たな複合施設「ハレミライ千日前」が完成し、竣工式が行われました。
表町の千日前地区に新たに誕生した複合施設、「ハレミライ千日前」です。竣工式には町内会や劇場、建設会社の関係者など約110人が参加しました。
(竹中工務店 佐々木正人社長)「ハレミライ千日前の文化施設が活発に利用され、商店街の賑わいも取り戻され、ますます発展していくことを願っています」
約10年前から、地元を中心に構想が練られてきた「表町千日前地区」の再開発事業。約3年の工事を経て完成した「ハレミライ千日前」は、「ハレノワ」を核とし、カフェなど3つの店舗とオフィスやマンションが入ります。式では、設計から施工までを請け負った竹中工務店などに、千日前再開発組合の難波正治理事長から感謝状も贈呈されました。
(千日前再開発組合 難波正治理事長)「戦後、千日前は文化・芸術の街としてずっと活動していましたので、これから新しい施設ができましたので、若い人たちにどんどん来てもらって、それが表町の方へ全体に流れていけばいいと思っています」
かつては映画館や商店が並び、多くの人で賑わった千日前商店街。駅周辺の商業施設に人が流れたことや、建物の老朽化で、かつての約8.5%にまで人通りが減少しています。新たな拠点の誕生に、100年近く続く店の店主は…。
(廣珍軒 杉野雅一店長)「どんどん客や人通りが少なくなっていって、さびれた街になっている。街に賑わいが戻ることを期待しています」
約9カ月前にオープンしたばかりの店からは。
(Cafe''Chaem 河井巧さん)「シャッター街がシャッター街ではなくなって、昔みたいに戻ってくれたらいいなと思います」
新たな文化の拠点だけでなく、地域の賑わい創出の拠点として期待がかかる「ハレミライ千日前」です。